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La Cappuccina

ラ・カップッチーナ

一過性のムーブメントとしてでなく、85年からすでに無農薬栽培を実践

生産者画像 生産者画像 生産者画像 生産者画像 地域とカンティーナの歴史

良くも悪くもソアーヴェは世界で最も有名なイタリアの白ワインであることは否めない。この地のワインが大量消費を見込んだワインからの脱却を計ろうとする熱心な生産者達が70年代から80年代にかけてモンテフォルテ・ダルポーネに次々と現れたが、カップッチーナもその先駆者の一人といえる。時は流れ世界的にも優良生産者たちのソアーヴェが認知されるに従いその流れは より多くの生産者たちに波及する事となる。そのような中、今日ではあまりにも行き過ぎた過熟な葡萄を使う事により濃厚ではあるもののこの地の特有の土壌のミネラリティ、つまり玄武岩質の土壌に由来する塩味を覆い隠した果実味だけが強調された白ワインが見受けられるようになってきた。世界基準が求める味の均一性は基礎的資質向上にこそ繋がるものではあるが、テロワールをワインに具現化したり、その地特有の伝統的な豊かな食文化とのよりよき関係構築上は新たな問題をそこに生むこととなる。今まさにソアーヴェはその問題に直面していると考えられるのではなかろうか。
1890年からこの地でワイン造りを開始したテッサーリ家、カップッチーナはその名の由来となった15世紀にカプチン派の修道僧が立てた教会を所有している。現在は栽培家であるシスト、醸造家であるピエトロ、広報担当であるエレーナの3兄弟で運営を行っている。いち早く収量制限の重要性に気づいた彼らはこの地でグィーヨへの変換が最も進んだ生産者でもあった。また期を同じくして無農薬栽培の導入も彼らが目指す伝統品種の個性と生まれ育ったこの地の土壌の個性をワインに反映させるために必然の選択であった。醸造過程でも畑での作業の流れを受けて過度に技術による厚化粧をせず、より葡萄本来の個性を生かせる手法をとるように心がけられている。例えばバリック熟成を行うソアーヴェでもバリックでなくトノーを選択する等、デリケートな酒質を大切にしている。

ワイン

ソアーヴェとして4種類。シンプルなガルガーネガ100%のステン仕上げのもの。単一畑で一部にトレッビアーノを使用したフォンテゴ(日本未輸入)。そしてトノーで熟成を行ったサン・ブリッツィオ。パッシートさせて造った上品な魅力に富むレチョート・ディ・ソアーヴェを生産。また典型的なソーヴィニヨンのアロマに満ちたワイン(日本未輸入)とカベル・ネフラン主体の赤ワイン(日本未輸入)なども生産している。

ワイナリー住所

Via San Brizio, 125 - 37030 Costalunga di Monteforte d’Alpone (Verona)

Wine