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Grifalco

グリファルコ

トスカーナを捨ててまでアリアーニコの将来性に捧げた一家が織り成す

生産者画像 生産者画像 生産者画像 生産者画像 地域とカンティーナの歴史

2019年に他界した創業者ファブリッツィオはモンテプルチアーノで20年に亘りサルケートを運営してきた。その成功を捨ててまで魅了されたのがアリアーニコとヴルトゥレの大地だった。5年間を掛けトスカーナまで購入葡萄を運び実験と検証を行った経緯をもつ。2004年の初リリースから世評を集めたのは多大な先行投資が結実したと言える。現在は息子アンドレアとロレンツォが後を継いでいる。

葡萄畑

4ヶ所に計16haの葡萄畑を所有。栽培上で特に個性的な事は地表から50cmの高さに整枝したグイヨの作業は大変だが、早い収穫と天候不順の年でも高い凝縮感を持った葡萄を収穫できると語る。
重要な畑は二ついずれも樹齢50〜80年の古木。一つはヴェノーサの南西ジネストラにある畑で遠くにヴルトゥレ山を望む丘陵の頂上部標高560m南向き斜面で石灰を含む火山性土壌。通年強い風が吹くのが特徴。もう一つはヴェノーサの南マスキートにありマグネシウムや鉄分が多い土壌。標高は580mの畑。8,000本超す高密生で無農薬栽培を実践。

醸造

醸造家はトスカーナ出身でその時代から一緒に仕事を行ってきたジャンパオロ・キエッティニが担っている。畑の作業が地表から低い整枝と、8,000本を越える高密生等の今日的手法を取っているのに対し、カンティーナでは逆に天然酵母の使用や開放槽での発酵、控えめな樽使いとおおよそ昔から普通にこの地で行われてきたことを踏襲している姿勢を感じる。このことは彼のワインがまぎれも無く畑での作業と土壌の素養を生かしたワイン造りを目指していることの現われといえよう。またDOCGの規定に捉われることなくワインの持つ個性を重視し短めの熟成期間を選択しあえてDOCの規格でリリースを行っている。

ワイン

アリアーニコ・デル・ヴルトゥレのみを生産。しなやかで滑らかさとフレッシュ感を持ちコストパフォーマンスの高いベーシックラインがグリコス。アリアーニコの持つしっかりとしたボディ感を楽しめる基幹商品のグリファルコに加えて、それぞれの土壌の違いを確実にワインに反映させた単一畑のワインがダマスキートとダジネストラ。

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