Schiopetto
スキオペット
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地域とカンティーナの歴史
今日イタリア最良の白ワイン生産地と称されるフリウーリ・ヴェネツィア・ジューリア州だが、この地が名声を獲得する契機となったのは大いなる情熱を持つ生産者マリオ・スキオペットの登場無くして成しえなかった。 コッリオのカプリーヴァ・デル・フリウーリは石灰土壌を多く含んだポンカ土壌で白葡萄を、またF.C.O.規格の域内にあるオレイスの畑はより粘土質が支配的である為、黒葡萄を中心に栽培している。彼らが栽培する葡萄の中核をなすのがフリウラーノで、単一品種としてはもちろんエントランスワインのブラン・デ・ロシスとトップ・キュヴェの“M”マリオ・スキオペットでもこの品種が構成の中心となっておりスキオペットを語る上で最も重要な品種といえる。 1992年に完成したカンティーナは効率的な作業を重視し、実務的な造りでこの地の多くの生産者のカンティーナの見本となっている。特筆すべきは天然酵母の不安定さを取り除くために酵母培養の設備を導入し安定的な酒質再現を行う一方、区画ごとに細分化し醸造を分けることで細かいデータ蓄積と検証を行いクオリティの維持に役立たせている。現当主エミリオ・ロートロは創業者マリオの精神を受け継ぎ、硬質で熟成ポテンシャルを感じさせるワインを生み出している。 ワイン白はDOCのコッリオの規格で品種名を名乗るフリウラーノ、(*)ピノ・グリージョ、ピノ・ビアンコ、ソーヴィニヨン、マルヴァジアの5種類と、この地の伝統品種フリウラーノを主体としたブレンドワインをエントランスワインとして造ったIGTがブラン・デ・ロシス。2015年に亡きマリオに捧げるトップ・ワインとして極少量生産のトップワイン『M』マリオ・スキオペット・コッリオをリリースした。赤はメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンのベーシックなキュヴェのリヴァ・ロッサと、メルロー主体でレフォスコからなるブルメーリ・ロッソの2種類のIGTを生産している。(*)日本未輸入 ワイナリー住所Via Palazzo Arcivescovile, 1 - 34070 Capriva del Friuli (GO) |
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