Castellari Bergaglio
カステッラーリ・ベルガーリオ
地域とカンティーナの歴史
1970年代にイタリア有数の白ワイン産地として名声を博したガヴィも1980年代以降、他の生産地域で良質な白ワインが数多く生産されるようになると、ややその姿は表舞台で登場する機会が減少した。このことがポジティヴな視点に立つと、ガヴィのガヴィたる所以と独自性を深める必要が高くなる契機となった。そんな中カステッラーリ・ベルガーリオは1979年に創業した。現当主マルコは明確な3つの理念を持ってワイン造りにあたっている。 4世代に亘って葡萄造りを行ってきた同家は現在12haの葡萄畑を2つのコムーネに分かれて所有している。ガヴィにある畑は石灰質中心のテッラ・ビアンカの土壌。一方少し北のタッサローロにある畑は粘土質のテッラ・ロッサの土壌と、まったく異なる2つの土質で構成されている。標高は約300mで平均樹齢は35年程度とかなり古く、中には80年を超える古木も少なくない。アグローノモのダヴィデ・フェッラレーゼを中心にきっちりとした収量管理を行っている。 醸造カンティーナはシンプルながら作業効率を考えた清潔で近代的な設備を持っている。当初ジャンカルロ・スカリオーネだった醸造家は今日ロベルト・ジェルビーノが担っている。多様なガヴィを生産するうえで必要最小限の技術を用いるが、基本姿勢として品種個性とテロワールの再現を重んじ、シンプルな醸造過程を心掛けている。 ワインコルテーゼ種を使って、食前から食中そして食後に至るまでフルレンジのガヴィを造っている。この生産者のスタイルを指し示すベーシック・レンジのサッルヴィ、粘土質土壌の単一畑仕様のフォルナーチ、石灰質土壌の単一畑からなるロローナ、古木ならではの風合いを感じるロヴェレート、そして1ヶ月間陰干しした葡萄を使用し小樽熟成させた新たなテイストのピリンと個性豊かなスティルワイン造っている。また1月末まで陰干しした魅力的なデザートワインのガヴィウムに加え、ガヴィのスプマンテのリリースも予定している。 ワイナリー住所 |
Wine