Marchesi Alfieri
マルケージ・アルフィエーリ
地域とカンティーナの歴史
様々な形でピエモンテの歴史の舞台に登場してきたアルフィエーリ家は、古くは建築家として名をはせたベネディット、詩人として知られたヴィットリオ、元老院の長でもあったチェサーネなど数多く知られる。そのいずれもがこの美しき城に住まい、自らのワインを楽しんできた。近世に入ってアルフィエーリ家最後の直系カルロは統一イタリア発足のおり、偉大な政治手腕を振るったカミッロ・ベンソ・カヴォール伯爵の姪ジュゼッピーノを迎え、二人の娘ルイーザとアデーレを授かった。1937年にアデーレの死により荘園と城は甥であるヴィスコンティ・ヴェノンサ侯爵を経て1982年にカシミッロ・サン・マルティーノ侯爵の所有となった。彼こそが現在の当主エマニュエッラ、アントネッラ、ジョヴァンナの三姉妹の父である。 家族の蔵書の中にすでに1337年にはこの地に葡萄が栽培されていたことが記されている。24ha所有している葡萄園の約15haがバルベーラを栽培しており古い樹齢を誇る樹が多いことが、何にもまして彼らのワイン造りの大きな魅力の一つといえよう。それ以外に黒葡萄ではピノ・ネーロ及びグリニョリーノを、また実験的にネッビオーロとカベルネを最近植えた。白葡萄はリースリング・イタリコを栽培している。 醸造醸造のコンサルタントはこの地出身で、モンタルチーノ等各地で実践を積み立ちもどった醸造家マリオ・オリヴェロが専任でワイン造りの全般を担っている。財産である畑の古木の風合いをしっかりとワインに反映させるよう留意している。例えば収穫した葡萄の選別をカンティーナで更に行うなど手間をかける一方、樽の風合いが出過ぎないようトノーとバリックの併用を基本に一部大樽の使用を復活させるなど更なる改革を精力的に行っている。 ワイン商品構成はバルベーラのスペシャリストとして高い世評を得ているフラッグ・シップ・ワインの『アルフィエーリ』に、品格を持ちながらより親しみやすい『ラ・トータ』の基幹ワインに加えピノ・ネーロ100%の(*)『サン・ジェルマーノ』、グリニョリーノ100%(*)『サンソエーロ』、バルベラとピノ・ネーロの若い樹から造られる(*)『ソステーニョ』を生産。 (*)日本未輸入 ワイナリー住所 |
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