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Luciano Capellini

ルチアーノ・カペッリーニ

そびえる断崖絶壁、過酷な畑作業の結晶

生産者画像 生産者画像 生産者画像 地域とカンティーナの歴史

16世紀の古文書『ジェノヴァ年代記』(1537年)には「チンクエ・テッレは急斜面で不毛の土地ながら、人々が知恵を絞ってブドウを栽培し、ワインを作っている。多くの王侯貴族がそのワインをテーブルに置くことを大きな誇りにしている」とある。今でこそ、チンクエ・テッレの5つの村々は世界遺産に登録され、景勝地として名声を誇るが、元来この土地は11世紀に要塞として生まれ、その後、1000年もの間、隣の村との往来にも船を使うという孤立した環境にあった。
リオマッジオ―レの郊外ヴォストラで7代に亘って葡萄栽培を行ってきたカペッリー二家は、現当主ルチアーノが2004年に自らのワイン造りを行うべく立ち上げた小さなカンティーナ。歴史は浅いといえど代々葡萄栽培をこの地で行ってきた伝統と新たな技術の融合を当初より熱心に進めてきた。協同組合が担ってきたこの地のワイン造りとは一線を画した大地の天恵と彼の個性が光るワインを産み出している。

葡萄畑

人の侵入を拒むかのような切り立った断崖絶壁。ここでの葡萄栽培の困難さは想像に難くない。現在1haの自社畑と0.5haの畑を借入れ自ら栽培している。表土は段々畑を造るために砕いた岩盤の砂利で覆われている。母ジューリアが行っていた無農薬での栽培を厳守してる一方、通常テンドーネで整枝させるが彼はより地表に近く収量管理を行いやすいことからグィーヨへの切替を進めている。標高150〜300mの低地にある古い葡萄の樹からシャケトラは生産されている。

醸造

畑での作業を重視する彼が醸造家として指名したのはこの地で幾多の銘醸ワインを手掛けるジョルジオ・バッチガルピ。24時間のクリオマセレーションの後、個別に低温発酵で果実味を引き出し発酵を行った後はステンレスタンクでのみ熟成を行い、一切樽は使用しない。一方シャケトラは収穫後、11月初旬まで陰干しした葡萄を使用。21日間かけてスキンコンタクトして発酵させる。その後2年間タンク内熟成を行い更に1年間の瓶熟を行っている。

ワイナリー住所

Via Montello, 240b, Volastra, Riomaggiore, La Spezia, Italia

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